時間管理のマトリックスについて考えてみましょう。
内容は、すべての活動を「緊急度」と「重要度」によって4つの領域に分類するモデルです。
このモデルを使えば、自分の時間をどのように使っているか、見極めることができます。
重要度の観点
日々の活動を緊急度と重要度の観点から洗い直してみると、いかに「本当に重要なこと」以外の用件や出来事に、多くの時間を割いているかがわかります。
これから述べる管理術が、あなたの時間、ひいてはあなたの人生により効果的に役立てばと思います。
それにはこの緊急度と重要度の考え方にキーがあります。
「緊急」とは、すぐに対応しなければならないように見えるもの。今すぐというものです。
「重要」とは、目先のものではなく、あなたのミッション・価値観・目標の達成に結び付いているものです。
4つの領域
時間管理のマトリックスは、前述の通り緊急度と重要度によって4つの領域にわかれています。
第1領域
「緊急で重要」な領域です。例えば「火消し」もしくは「危機」と呼ばれるものです。毎日何かに振り回されている感じで過ごしています。
第2領域
「緊急ではないが重要なこと」の領域です。
人間関係づくりや、計画、目標を実現するための活動などが挙げられます。
この領域に集中することが、効果的な自己管理を生み出し、目標への近道となります。
第3領域
「緊急だが重要ではない」領域です。
例えば、断れない依頼を引き受けてしまったことにより本来の仕事がはかどらなかったなど、貴重な時間を邪魔されたりした時です。
この領域のことばかりだと、本当に大切なことがいつまでたってもできず、あなたの成長が止まってしまうかもしれません。
第4領域
「緊急でも重要でもない」領域です。
つまり過剰と浪費の領域です。
この領域では、やり過ぎは、疲労とストレスとなります。まあ気晴らし程度なら良いですが。
ここで多くの時間を費やしてしまうと、やがては無気力状態へ、そして罪悪感へ、となってしまいます。
具体的にどうしたら・・・?
ビジネスパーソン、学生、主婦、経営者など、あなたがどんな立場の人であっても、自分自身の第2領域の活動に注力すれば、それに伴って第1領域の問題は徐々に減少します。
やがてそれは、余裕を持って対応できる範囲に収まることでしょう。
なぜなら、それは問題が発生する前に防ぐ活動を行っているからです。
その結果、さらに質の高い第2領域の活動が可能となります。
人生を有意義に過ごそうと思うならば、重要度の低い第3領域と第4領域の出来事を避け、その代わり第2領域に時間を割くことが必要なのです。
緊急性ではなく重要性によって人生を動かし、第1領域と第2領域だけで、重要領域だけで過ごしてみてはどうでしょう。
成り行きで行動するのではなく、計画し、それに従って生きる、つまり主体性を持って生きてみると、何か発見があるかもしれませんね!